某SNSでこの花のことをサーカスのピエロと形容されているのを読んでから、確かに似ていなくもないかも…と花を見るたびに思い出します。ピエロのあの首のあたりのヒラヒラが特に似ている?かなと。
さて、花弁のように見える部分は萼片(がくへん)でして、苞(ほう)と呼ばれる糸状の葉が花を包むように覆っています。本当の花弁は退化していて目立ちませんが、八重咲きの品種では花弁が萼片のように発達しているそうです。いつも思うのですが、花の進化というのでしょうか、本当にすごいですね。
ドイツ語はJungfer im Gruenen(ゆんぐふぁー いん ぐるーねん)と言って、直訳すると「緑の中の処女」という意味に。これはオーストリアに伝わる話で、この名前がついたとされています。
そのお話とは…
昔々あるところに裕福な娘グレーテルがいました。グレーテルにはハンスという恋人がいたのですが、父親の命令でその恋を諦めなければなりませんでした。長い年月、二人は互いに実らぬ恋いに思いを馳せ、ついには花になったというお話です。グレーテルは緑の中の処女(ニゲラ)になり、ハンスは(地域によって言い伝えは様々ですが)ミチヤナギ、もしくはチコリーになったと伝えられています。
花言葉はそんな言い伝えから付けられているのでしょうかね。
花写真 ポートレート
使用カメラ Nikon D7100
撮影地 南西ドイツ
基本情報
和名、学名、ドイツ語名、英語名
和名:クロタネソウ(黒種草)
別名:ニゲラ
科 属名:キンポウゲ科 クロタネソウ属
学名:Nigella
ドイツ名:Jungfer im Gruenen
英名:Black caraway, also known as black cumin, nigella, and kalonji
背丈、開花時期、種類
ドイツにおけるこの花の…
背丈は10から50cm
5月から6月が開花期
一年草
原産地
南ヨーロッパ
花言葉
「当惑」「ひそかな喜び」「未来」「夢で逢いましょう」「深い愛」「困惑」「不屈の精神」「夢の中の恋」