お社中の生徒さんのお手伝いで教会に花をいけました。花器は大きなプランタータイプだったので、いけばな…にこだわる必要もないのだけれど、やはりそこはいけばなの流れで飾りたくなります。というか私なりの考えなのですが、いけばなの究極はいけ手の自由な発想で花をいけることだと思うからです。
つまり、いけばなのお稽古というのは、その時のためにあるようなものだと言えなくはないし、いけばなの稽古を通じて習得した技や感性を自分なにり使えるのか、伝えることができるのか…ということなのかなと。一生修行…でしょうか。
本筋からずれてしまいましたが、今回の花には色々とエピソードがあったんです。特にメインとなるイタドリとは、花をいける当日に出会うという、なんともドラマティックな出来事でした。
日本に里帰りし、花をいけていなかった期間は約2ヶ月。そろそろ花に戻っておいでと言われているかのような出会いにその日は一日中幸せな気持ちにだったのを今でも覚えています。
他にも花をいけた教会では翌日に結婚式を控えていたりと、通常とは違う出来事でもありますし、場所柄教会ということにも関連してか、なにか啓示を受けたような…ちょっと大げさかもですが、そんな気分にもなりました。
とにかく言えることは、私は花が好きですし、これからも花をいけたい…ということです。
いけばな
背景がステンドグラスという難しい場所でしたが、イタドリの透けるような白い花に光が当たる、つまり時間の経過と共に色が変わる様を、この教会に訪れた人が感じてもらえたら嬉しいです。
イタドリ、ユリ、バラ、ゲッケイジュ
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祭壇にも生け花を。大きな生け花と共通点を持たせるために、こちらにもイタドリを使いました。
花:イタドリ、アジサイ
器:ひびき
2017年9月
嬉しいことに、これを機に生徒さんは今でも(2022年)教会に花をいけています。また教会に花を飾るグループにもいけばなを紹介してくれました。教会の小冊子にその様子が載りました。自分のことのように、とても嬉しいです。そして今後の活躍に期待です!