季節が徐々に夏に近づくと、牧草地や葡萄畑でよくみられる植物です。
飼料作物または土壌改良として植えられており、蜜蜂に好まれる花でもあります。乾燥している土地であれば見かけることが多いでしょう。
18世紀ごろの中央ヨーロッパですでに飼料作物として栽培され、絵画でも描かれているほど広く行き渡っていたのかと想像します。
アントワーヌ・シャントルイユ 1870年作
『日没前の光に照らされるイガマメ畑』
ボストン美術館 蔵
現在では、ヨーロッパでもこの絵画のような風景を見ることは難しいですが、18世紀の頃の人が見ていた花を21世の人も見ていると思うと、やはり感傷的になります。
目次
花写真 ポートレート
2020年9月下旬撮影
使用カメラ Nikon D300
撮影地 ドイツ南西部
基本情報
和名:イガマメ(毱豆)
別名:サインフォイン、オノブリキス・ウィキフォリア、ホーリークローバー、エスパルセット
科 属名:マメ科 オノブリキス属
学名:Onobrychis viciifolia
ドイツ名:Futter-Esparsette oder Saat-Esparsette
英名: Onobrychis sativa or common sainfoin
ドイツにおける背丈
30cmから60cm
ドイツにおける開花期
5月から7月
種類
多年草
原産地
地中海、南東ヨーロッパ、シベリア
花言葉
日本語の花言葉
イガマメ(毱豆)を使ったいけばな
この花の可憐さを惹かれて、どう使うか決めずにとりあえず持って帰りました。時期的にも別のマメ科の花、そして芍薬を合わせて、いけました。