ナナカマド、日本でのいけばなに登場する花材で、こちらでお稽古を始めてから使ってみたいと思っていた花木です。
ただどこにでもありそうですが、あっても採りにくい場所であるとか、葉っぱが大きすぎとか、様々な理由で断念する場面の多い花材でもあります。
今回は黒い森へ行った時に、花材集めで程よい大きさの葉と手に届く場所にあったので、使うことができました。
外で見つけた時には、小さめの葉の枝を選んだのですが、家の中に持ってくると大きいなという印象でしたが、頑張っていけてくれました。
花:西洋ナナカマド、ヤグルマアザミ
器:ホーローポット
2020年6月
セイヨウナナカマド(西洋七竈・西洋七竃)Sorbus aucuparia オレンジの実が印象的な樹木
この実が色づく頃、夏は真っ盛りと感じます。 ドイツには梅雨がないので、6月は初夏になり、7月は夏日が続き、8月になると涼しく感じるからです。 ちょうどこの写真を...
ヤグルマアザミ (矢車薊)Centaurea jacea モヒカンみたいに咲く花
アザミの特徴かもしれませんが、ちょうど咲きはじめの頃はモヒカンのように見えて仕方のない花です。頭頂だけに花びらが… そしてアザミというとトゲトゲな印象が個人的...
そして今回の課外稽古では都合により花器は持っていかず、ご自宅にあるのをお借りしました。
そしてこのいけばなでは、ホーローポットを使っています。
口元が小さい故に枝が止まりにくいのですが、素敵にいけてられたと思います。
また肉眼で見る作品は、背景の食器棚とは別にいけばなを認識してくれますが、カメラだと難しいようですね。
上部にも明記してあります通り、写真用にはいけておりません。生活空間の中のいけばなということで、今回はあえてこの場所に置いてみました。