12月はもちろんのと、11月後半からはあえてクリスマスを意識しなくても、お花屋さんにならぶ花が自然とクリスマスの方向へと導いてくれます。
そして小原流を習い始めて初期の頃(〜2014年)のクリスマス作品には無意識に薔薇を多く使っていました。これはこの時期に並ぶお花屋さんでのお花の傾向にも影響されていますし、また薔薇に目が行きやすかった?のかなと後から感じました。
今から思うと、薔薇を多く選んでいたのは、薔薇なら間違いないという思い込みもあったのかもしれません。すでに薔薇は、花の女王さまなので、どの花型にも似合うだろうと。それと同時に他の花を選ぶ勇気と言いますか、使いこなせなかった、のかもしれません。
それを打開したのは、薔薇をあえて選ばない、と言うことにつきます。もちろん花が少なくなってしまう時期には使うこともありますし、すでに選んでいた枝との相性といいますか、薔薇を使いたいと言う場合のもあるので、絶対選ばないと言うことではありません。
言い方を変えますと、ただ単純に、つまり考えもなく薔薇を選ぶことがなくなってきた、と言った方がいいのかもしれないです。
さて前置きが長くなりましたが、今回はここ最近3年ほど前のクリスマスいけばな作品を掲載いたします。すでに掲載してある作品もありますがお許しを。そして前回同様、何かの参考になれば幸いです。
クリスマス いけばな
キングプロテアを使った いけばな
花材:セイヨウウメモドキ、キングプロテア、ヤツデ
花器:あすか
花型:フリースタイル
キングプロテアを使いたい、と言う単純な理由で選んだ花材でしたが、その後が大変でした。こんな大きなプロテアに似合う相手は誰だろうと頭を捻ったのを覚えています。
やはり同時期に登場するセイヨウウメモドキ、そして葉物を持っているお花屋さんが少ないのですが、このときには運よくヤツデを手に入れることができました。
葉物は自宅にて観葉植物として育てたほうが一年中使える気がいたします。
コニファーを使った いけばな
花材:アンスリウム、ポインセチア、ローズヒップ、カスミソウ、コニファー
花器:ひらくかたちの応用
花型:足付きガラス花器
すでに記事にしてありますが、これはひらくかたちを応用したクリスマスいけばなです。基本的にガラス花器には敷物を使いませんが、行事ということを考慮して、あえて敷物を使っています。
アンスリウムを使った いけばな
花材:アンスリウム、サクラ、カスミソウ、
花器:花奏の応用
花型:まどか
花奏かなでを応用して、足元にはかすみ草を多く入れています。ホワイト&レッドという組み合わせですので、シンプルでもクリスマスがイメージできるかと思います。
季節外れなグラジオラスと紫陽花を使った いけばな
花材:グラジオラス、アジサイ
花器:フリースタイル
花型:ひびき
クリスマスにはちょっと不思議な感じの花材ですが、これは11月下旬ごろの花材です。紫陽花はお花屋さんにて、またグラジオラスは花畑にて(もう終わりかけでしたが)咲いていました。
クリスマスには不思議なことが起こるので、ミラクルクリスマスな感じのいけばなかなと勝手に思っております。
コニファーを使ってまわるかたち
花材:カーネーション、コニファー、リモニウム、ウメモドキ
花器:まわるかたち
花型:花意匠新型花器
グラジオラスと紫陽花のいけばな作品は12月前半には終わってしまうので、クリスマス直前にはこちらのいけばな。キラキラはフォト編集エフェクトです。写真も若干、クリスマス仕様。
さて、いかがでしたでしょうか。
こうして並べてみるのもよい勉強になります。
いけて終わり、ではなくて良い意味でもそうでない意味でも、今後の参考にしたいとこの記事を書いて思いました。
以上、ご参考になれば幸いです。
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