草むらに隠れるように咲いていた青い花。
撮影時は背丈も低かったので(たぶん15センチくらい)、足元を見ていないと気づかない高さです。
他の草の方が背が高かったというのもありますが、朝ですと花も開ききっていない状態が多かったのも理由かもしれません。
花写真 ポートレート
使用カメラ Nikon D300
撮影地 ドイツ南西部
基本情報
和名:カラフトヒヨクソウ(樺太比翼草)
別名:
科 属名:ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
学名:Veronica chamaedrys
ドイツ名:Gamander-Ehrenpreis
英名:Germander speedwell, bird’s-eye speedwell, or cat’s eyes
ドイツにおける背丈
15cmから40cm
ドイツにおける開花期
5月から7月
種類
多年草
原産地
ヨーロッパからシベリア
花言葉
日本語の花言葉
「忠実」「名誉」
オオイヌノフグリ(別名 ホシノヒトミ 星の瞳)に似た花
パッと見た感じ、カラフトヒヨクソウ(樺太比翼草)の花は、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)の花と似ていると思ったのも当たり前。
両者ともゴマノハグサ科 クワガタソウ属です。
カラフトヒヨクソウ(樺太比翼草)のドイツ語名の由来
そしてオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)のドイツ語名はPersischer Ehrenpreis(訳:ペルシャの栄誉)で、カラフトヒヨクソウ(樺太比翼草)のドイツ語名はGamander-Ehrenpreis(読み:がまんだー えーれんぷらいす)。
Gamander(読み:がまんだー)とは、学名Teucriumの花名です。その花の栄誉ってなんじゃろ?と思いますよね。日本語サイトですとGamanderをジャーマンダーと表記していますが、ちょっと違うんじゃないの?と個人的に感じています。まぁ、「がまんだー」ですと「我慢だ〜」とダジャレになりそうですが…
ドイツ語の最高峰辞書であるDUDENによると、Gamanderの意味は、
Pflanze mit kleinen, ovalen, am Rand gezackten Blättern und roten oder gelblichen Blüten
引用 DUDEN
直訳すると、鋸歯状の縁と赤または黄色がかった花を持つ小さな楕円形の葉を持つ植物 だそうです。つまり、先ほど明記をした学名Teucrium(シソ科 ニガクサ属)の花となります。
その「Gamanderの栄誉」と名を冠するドイツ語名のカラフトヒヨクソウ(樺太比翼草)ですが、葉っぱの形が似てる! が名前の由来のようです。
属する科が違うのに、そんな安易に名前をつけるなんて、と思うのは気のせいでしょうか。
[rakuten id=”wfgarden:10001103″ kw=”ジャーマンダー セージ”]
皮肉なドイツ語名の別名 男の忠誠 Männertreu
カラフトヒヨクソウ(樺太比翼草)の花は、見た目からひ弱そうなのは否めません。
実際にやってはいませんが(次回見つけたら実行します)、この花を摘み取るとすぐにしおれてしまうことから、ドイツ語では皮肉って「Männertreu」(読み:メナートロイ、訳:男の忠誠、男の忠実) と呼ぶそうです。
Männertreuとは、男の忠誠ですから、いい名前とは思うのですが、DUDENによりますと、Männertreuは花の名前、そして語の由来は、短命な花と男性の短い忠誠心を比喩していることから。
なんと言うことでしょう(笑)
Bedeutung
Pflanze mit leicht abfallenden Blüten (z. B. Ehrenpreis)Herkunft
引用 DUDEN
die Blüten werden scherzhaft mit der angeblich nicht lange währenden Treue der Männer verglichen
Männertreuという花
ちなみに(たぶん)皮肉でもなんでもない Männertreuという名の花が別にあります。
だんだんややこしくなってきましたが、一応参考までに書いておきます。
ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠、学名:Lobelia erinus)がドイツ語名でのMännertreuに当たります。
和名の別名には蝶々を冠すしているのですが、花の形はまさに蝶のようです。
これがなぜドイツ語名 Männertreu と呼ぶのかは、かなり本筋から脱線をしたので、この花を撮影できた時にでも調べたいと思います。
[rakuten id=”ivy-believe-happiness:10005682″ kw=”ルリミゾカクシ“]