手前に挿してあるサンザシ属の枝は、写真では短いように見えますが、かなり前方へ、弓なりに張り出しています。またこの枝にある白い花と葉を整理し、単調にならないよう、リズムと風通しをよくしました。
実は今回のいけばなの主役はオダマキ。
本来ですとオダマキは、同じ高さに花が咲いているのですが、ここはいけばな。そのまま挿してしまっては、オダマキの美しさは引き出せません。
ひとつのオダマキの花柄から付き枝を切り離し3本にし、高低差をつけて挿すことにより、高さ、奥行き、広がり、そして瓶の口元を締める役割りを担っています。
とウンチクは、ここまで…(笑)
ドイツでのいけばな、いかがでしょうか。








花:オダマキ、サンザシ属の枝
Materials: Akelei, Zweigriffliger Weissdorn Rosaceae
器:ひびき
2016年5月
- 一つの枝にオダマキがいくつも咲いている場合、切り離して高さを違える
- 開花している花は下部へ、蕾を高く上げる
- 花と葉を整理することで風通しとリズムをつける