セイヨウトチノキまたはマロニエと呼ばれるこの木の実の外殻は、見た目がトゲトゲで痛々しそうな印象を与えます。
ちなみに実は、日本語ですとトチノミ(トチの実)、ドイツ語ですとカスターニア(Kastanie)と呼んでいます。
この実が落ちる頃(9月から10月)こはこの外殻はもっと茶色になっているのでさらに痛そうです。しかし残念ながら、というかあまり気にしたことがないので、このトゲトゲを実際に触ったことはありません。
なぜなら中身の実ばかりに気を取られていますし、中身が取り出せるときには外殻は地面に叩きつけられてすでに割れてしまっている場合が多いからです。
こうして記事にでもしない限りは、興味がないと気づかないということは多々あります。しかしせっかく書いているのに感想もないと物足りない気がしますので、今秋あたりは実際に触ってみたいと思います。
さて、花材としてですが、残念ながらまだ使ったことはありません。
そもそも花材として植えてある場所が沿道や公園なので入手が難しい木です。それでも葉の形は魅力的ではあるので、使ってみたい木ではあります。
小さめの葉を選んだとしてもかなり大きいので、葉選びは慎重にしたほうが良いでしょう。また斑点のある状態で使いたい場合も斑点の大きさだとか、葉の大きさとかを考慮するのはいうまでもありません。
この木の花は大きいのですが、鮮やかなピンクや爽やかな白もあるのですが、葉っぱの状態が良い時期とはズレて咲く、また実と一緒に使いたい場合も葉の状態はすでに斑点があるなど、時期を選ぶ花木です。
入手できる場所が困難なこと、また葉の良い状態の時には、花が終わっていたり、葉に斑点がある時には実があったりと、定期的な観察は必要不可欠かなと思います。
行き当たりばったりでは多分使えないのでご注意を。でも運が良ければ入手できるかもしれません。
◇花の写真は下記の記事にて掲載してます◇
花ポートレート
使用カメラ Nikon D7100
撮影地 ドイツ南西部
基本情報
和名:セイヨウトチノキ(西洋栃木)
別名:ウマグリ(馬栗)、ヨウシュトチノキ(洋種栃木)、ヨーロッパトチノキ
科 属名:トチノキ科 トチノキ属
学名:Aesculus hippocastanum
ドイツ名:Gewöhnliche Rosskastanie, Gemeine Rosskastanie oder Weiße Rosskastanie
英名:Horse-chestnut or conker tree
ドイツにおける背丈
30m
ドイツにおける開花期
5月から6月
種類
落葉
原産地
バルカン半島、トルコ
日本語の花言葉
「贅沢」「天才」「天分」