冬は花材の調達が難しい時期ですが、自然をよく見てみると立ち枯れた草があることに気づきます。
ちょっと前だったら使わなかった、いや使えなかった花材ですが、季節を表現する生け花ならではの花材とようやく最近になって理解できるようになりました。
今まで気づかなかったことを気づけるって、なんだか嬉しいですね。
今回の生け花のテーマは冬から春へバトンタッチということで、冬枯れ草花から春の花チューリップへ。かすみ草は今冬の少ない雪をイメージ。ゆっくりな春は寄り道でもしているのか、まだまだ春になりきらないドイツです。




花:枯れ物、チューリップ、かすみ草
瓶:あすか
2017年1月
追記
書き忘れたのですが、立ち枯れの草花を飾るなんて、【いけばな】くらいでしょうか?飾るだけでしたら、特別ではありませんが、ここでいうのは生かす(または活かす)ということです。
主役の花材、キク科の冬枯れした草花の特徴を活かして長め使っています。よく観察るすと、どこまでも3つまたに分かれているんです。その特徴を活かすためお瓶の約2倍の長さにしてあります。そして春の花は短く(見えるように)。この花をいけていて、季節を表せるってなんだかいいなぁって思いました。
- かすみ草は雪として捉える←冬の最中に雪が舞い落ちるように
- 枯れ草は矯めが効かないので、向きを見極めて挿す
- 色は自然のままを活かした方がいけばならしい。着色はクリスマスなどの行事の時は有り