ぶどう畑に横たわっていた枯れ枝。来年のために伐採された枝ですが、せっかくなのでいけばなの素材になってもらいました。
今回の花型はフリースタイルですが、花意匠のかたむけるかたちを応用した花型です。
フリースタイルは、かなり難しい花型だと思っています。なぜなら自由とは花の長さも差し口や角度も決まっておらず、いけ手の技量が試されると思うからです。
そんな自由な型でも、基本となる型を繰り返し練習することで、苦手意識がなくなるそうです。
つまり、普段のお稽古で学んでいる花型は、自由に花をいけられるようになるための修行、と言っても過言ではありません。
そして、自由にいけて綺麗になるのも、そうで無くなるのも、いけ手次第と言っても過言ではありませんから、基本がいかに大事かというのが分かります。




花:葡萄の枯れ枝、ラナンキュラス、ルスカス
Materials: Trockene Zweige von Weinstock, Ruscus und Ranunkel
器:まどか
2016年2月
- フリースタイルは、基本の花型を崩すという考え方
- 自由であるからこそ、いけ手の個性が出る
- 枝の面白さを考えて構成する
- 基本花型とは違うので、主枝の枝は器との関係が大事。この作品では、器の1.5倍以内に収めるようにすれば、器と離れすぎない