くねくねと曲がりが特徴的な雲龍柳。この枝も春になると、店頭でよく見かける枝です。
他に春の枝と言いますと、レンギョウが手に入りやすくなりますので、お稽古などでの出番が増えてきます。
買うことが難しいけれど、ちょっとした林へ行くと手に入る枝として西洋サンシュユがあります。
この枝も春の代表的な花木と言えるでしょう。
日本では、蝋梅やマンサクと言った花木がありますが、私の住んでいる地域では公園で見かけますが、切花として売っているのは見たことはありません。
しかしながら、自分の庭で育てたり、もしくは、知人から手に入れることはできるかもしれません。
そして、雲龍柳に合わせた花は、百合、かすみ草、そしてレザーファンです。お花屋さんはもちろん、レザーファン以外はスーパーで買い求めることもできます。
いけばな作品 Ikebana works



花奏の定義として正面を定める、とありますが、正面以外からこの花を見ることもできます。
360度のGIF画像にしてみましたので、正面以外からの見え方、というのも楽しめると思います。
枝と百合の交差する美しや面白さが出ているでしょうか。

作品年月:2020年1月
花型 Arrangement style
花奏
Hana-kanade
花奏は、「正面を定め、挿し位置から内側へ働く花材相互の交差美を主体として、立体的に表現するいけばな」と教本に書かれています。
小さなスペースに飾れるように、器の周囲の一定の空間に収まる構成、という特徴もあります。
花材 Flower material
雲龍柳、ユリ、かすみ草、レザーファン
Dragon willow, lily, gypsophila and leather fern
花器 Container
まどか(小原流制定花器)
Madoka