スクッと立ち上がった姿はタチアオイ(立葵)に似ていますが、このジャコウアオイ(麝香葵)の背丈は80センチ位しかなく、立葵を縮小した感じというのでしょうか。それでも草原で見かけると淡いピンク色にも関わらず目につくお花です。
和名の麝香は葉が麝香の香りがするからだそうですが、花粉症の私にはちょっと分からないのが残念です。
花はタチアオイのように下から順番に咲くのではなくて、それぞれの花の集まりで一輪だけ咲きます。その一輪が咲いている期間ですが2、3日というところでしょうか。いけばな花材にする際には、その花の向きが数日で変わります。それを眺めるのも楽しいです。
採取してから水の下りは少ないようで、扱いやすい花材と思います。近くに咲いている花で多種挿しというのも面白そうですね。
このジャコウアオイに似ている花でウスベニアオイ(学名:Malva sylvestris)と紫陽花で琳派調をいけました。そしてジャコウアオイでは立ち姿を活かすため、たてるかたちなという花型も似合います。両者とも花は似ているのですが、葉の形やつき方が違います。二つの作品でその違いがわかりますでしょうか。
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目次
花名:和名、学名、ドイツ語名、英語名
和名:ジャコウアオイ(麝香葵)
別名:ムスクマロウ
科 属名:アオイ科 ゼニアオイ属
学名:Malva moschata
ドイツ名:Moschus-Malve
英名:Musk mallow
背丈、開花時期
ドイツにおけるこの植物の…
背丈は20cmから80cm
開花は6月から10月
種類
宿根草
原産地
ヨーロッパ
花言葉
「温厚」「柔和」
花写真
2020年6月中旬撮影
使用カメラ Nikon D7100
撮影地 ドイツ南西部
タチアオイ(立葵)Alcea rosea
和名のタチアオイ(立葵)は、真っ直ぐに伸びる姿からつけられたそうですが、ドイツ語名も似た感じでしょうか。 ドイツ語でこの花をStockroseと言います。Stock(棒)と...