この花を初めて知ったのは、ドイツに来た際に義母から肌荒れに効くと勧められたアルニカクリームがきっかけでした。調べてみると、古くから捻挫や打撲などにも使われてきた優れた薬草だと分かりました。
ところが、今回も名前に驚かされました。まず和名の「セイヨウウサギギク(西洋兎菊)」。名前に「西洋」とあるからには「ウサギギク」という花が存在するはず、と思った方はその通りです。ウサギギクは日本の高山で見られる花で、セイヨウウサギギクはその花に似ていることから名付けられたそうです。「ウサギ」という名前の由来は、葉の形がウサギの耳に似ているからとのこと。また、「菊」と付くのは、キク科に属しているためだと考えられます。
一方、ドイツ語では学名に由来して「Arnika(発音:あにか)」と呼ばれています。rを発音しないため、私には「アニカ」と聞こえます。そのため、日本語で「アルニカ」と表記されると、少し違和感を覚えることも。ちなみに、別名として「Wohlverleih」という呼び名もあるそうです。
英語名では「wolf’s bane」や「leopard’s bane」という名前が使われています。この「bane」という単語は「悩み」や「災い」を意味しますが、薬草としての効用を指しているのでしょうか?正直、意味が分かりにくいですよね。さらに、この名前は猛毒で知られるトリカブトの呼び名としても使われており、紛らわしいことこの上ありません。同じ名前を付けないでほしい、と感じるのは私だけではないはずです。
花の基本情報
和名、学名、科名、ドイツ語名、英語名
和名:セイヨウウサギギク(西洋兎菊)
別名:アルニカ・モンタナ
科 属名:キク科 ウサギギク属
学名:Arnica montana
ドイツ名:Echte Arnika oder Wohlverleih (Bergwohlleih)
英名:wolf’s bane, leopard’s bane, mountain tobacco or mountain arnica
開花時期と特徴
背丈 | 20cmから50cm |
花期 | 6月から7月 |
形態 | 多年草(宿根草) |
植える場所 | |
植える時期 | |
土壌 | |
用途 | |
毒 | |
花色 | 黄色 |
その他 |
原産地
ヨーロッパ
花言葉
日本語の花言葉
ウサギギクの花言葉「愛嬌」
ドイツ語の花言葉
「」
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花写真 ポートレート
- この記事は主にドイツ(ドイツ南西部)で見た花を撮影して構成しています。別の地での撮影した写真を掲載の際には可能な限り明記をするようにしています。
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