イヌホオズキ(犬酸漿)Solanum nigrum いけばな花材としては大いに役立つ草

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和名に『イヌ』と付く場合には、役に立たないというの主な理由だそうです。

この植物の別名もバカナスということで、どんだけ役に立たないんだと思わず想像してしまいます。

しかしながら、この草はいけばなとしては結構役に立つのではと個人的には思っていて、今回初めて遭遇して使ったのですが、初見通り、役立つ花材でした(私的にはです)。

さて、和名は蔑まされた「イヌ」「バカ」を冠していますが、ドイツ語名にはSchwarze Nachtschatten(読み:しゅばーつ なはとしゃてん)意味は、黒い(Schwarze)夜(Nacht)の影(Schatten)という単語を組み合わせ、黒黒黒ーな感じでしょうか。

勝手な想像ですが、花後の実が黒いので、そこから名前がきている?のかもしれません。もしくは、他の写真を見ますと、茎が黒い場合もあるようなので、名付けた人には黒のイメージが強かったのかもしれないですね。

個人的な感想は、白い花が可憐で、実がなったばかりは緑色。葉っぱの形や大きさも、いけばなにはぴったりでした。黒のイメージはなかったので、見方によって変わるのは面白いですね。

目次

花写真 ポートレート

  • この記事は主にドイツ(ドイツ南西部)で見た花を撮影して構成しています。別の地での撮影した写真を掲載の際には可能な限り明記をするようにしています。
  • このブログを通じて、花はどこでも咲くということを実感していただけたら幸いです。
  • 写真の著作権は運営者であるHanaKokoroにあります。掲載写真の無断利用を禁止しております。
2021年9月下旬撮影

使用カメラ Nikon D300
撮影地 ドイツ南西部

基本情報

和名:イヌホオズキ(犬酸漿)
別名:バカナス
科 属名:ナス科 ナス属
学名:Solanum nigrum
ドイツ名:Schwarze Nachtschatten oder Schwarz-Nachtschatten
英名: European black nightshade, black nightshade or blackberry nightshade

ドイツにおける背丈

30cmから70cm

ドイツにおける開花期

6月から10月

種類

一年草

原産地

種の範囲がほぼ全世界のため、地理的起源は正確には見つかっていない。ただし、地中海地域によく適応しているため、ユーラシア地域が原産地と想定されている。

逆に北米、オーストラリア、ニュージランドでは外来植物の一つと数えられている。

花言葉

日本語の花言葉

「嘘つき」

イヌホオズキを使ったいけばな

9月後半ともなると秋を感じることが多くなるドイツ。花畑には菊が咲くようになり、その菊と一緒に畑でこのイヌホオズキを見かけました。種が舞い込んだのでしょうかね。

枝の葉が落ちる季節には、葉物は欠かせませんが、あいにく花屋さんでは同じような葉物になりがちなので、こうして自然から採れるのは助かります。

多種挿し

花材:サンゴミズキ、まゆみ、イヌホオズキ、スプレー菊、鶏頭

ならぶかたち

花材:アンスリウム、イヌホオズキ、菊二種

花奏

花材:丸葉ユーカリ、リモニウム、アンスリウム、イヌホオズキ

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