庭に欲しいと思っていて探していた品種を偶然にもスーパーにて買うことができました。
ネットでも変えますが、やはり現物をみて選べるのは嬉しいですね。
名札にJapanische Azalee(日本のツツジ)とあったので2株購入し、他にも2種類買いましたが、こちらは中国のツツジと名札に記載がありました。
今回はドイツ語名にてJapanische Azalee(読み:やぱーにしぇ あざれぇー 直訳:日本のツツジ)と呼ばれるキリシマツツジ(学名:Rhododendron obtusum)について明記をしたいと思います。他の2種については花写真が撮れなかったので、またの機会にでも。
九州の霧島山が和名の由来
キリシマツツジ(霧島躑躅)という和名は、霧島山(九州南部の宮崎県と鹿児島県県境付近に広がる火山群の総称)が由来です。
キリシマツツジは山群に自生するツツジの一種で、日本最古の園芸書に多数記載されているそうです。
そして日本のみならずヨーロッパへも江戸末期から明治にかけて輸出され、現在でも重要な園芸品種の一つとされています。
園芸品種が多彩
ドイツでキリシマツヅジを買うには
ドイツの園芸ネットで買う場合には、学名(Rhododendron obtusum)もしくはドイツ語名(Japanische Azalee)から調べると数多くヒットします。
花色もこの写真のような赤系から、濃いピンク系、そして白系まで揃っています。
別名について
別名としてクルメツツジ(久留米躑躅)という記載を見かけることがあります。
クルメツツジは江戸時代に久留米藩の坂本元蔵が品種改良を始めた一群の品種群をクルメツツジ、と呼んだのが始まりで、園芸的にはクルメツツジとキリシマツツジは違った取り扱いをしているそうです。
ちなみにキリシマツツジは赤系、クルメツツジはピンクや白系だそうです。
分類的には両者は同じということなので、ここでは一括りにして書いています。
ツツジとアザレアは同じ?違う?
ざっくりいうと、ツツジという呼称は日本で生み出されたツツジ属、アザレアは日本原産のツツジ属がヨーロッパへ渡り、新たな園芸種として日本へ戻ってきツツジ属のこと。
結局のところ同じ属ですが、園芸的に区別をしているようです。
もっと突っ込んでいってしまうと、どのツツジ属が和物で、どのツツジ属が帰国物?の違いという感じでしょうか。
個人的にはこの区別はあまり用いたくない名称ではあります。なぜかというとどこで生み出されようと同じ花には変わらないのではと思うからです。
ちなみに欧米ではどこで生み出されたツツジ属でも英語はAzalea、ドイツ語もAzaleeという単語です。
このAzaleaやAzaleeを日本語に訳すともちろん「ツツジ」です。園芸上区別するとはいえ、同じ属の花なのに生まれた場所が違うだけで呼び名が違うのは、日本だけのようです。
どうせなら生み出された場所の名前+ツツジと言う呼称で良いではないか?と思うのですが、考えすぎでしょうか。
花写真 ポートレート
使用カメラ Nikon D7100
撮影地 ドイツ南西部
基本情報
和名:キリシマツツジ(霧島躑躅)←赤系のツツジ
別名:クルメツツジ(久留米躑躅)←ピンク、白系のツツジ
科 属名:ツツジ科 ツツジ属
学名:Rhododendron obtusum
ドイツ名:Japanische Azalee
英名:Japanese Azalea and Kurume Azalea
ドイツにおける背丈
60cm
ドイツにおける開花期
4月から5月
種類
常緑もしくは半常緑
原産地
日本
花言葉
日本語の花言葉
ツツジ全般の花言葉
「節度」「慎み」「恋の喜び(赤系)」「初恋(白系)」
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