ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭)Phragmites australis

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最初にこの植物を「アシ」と覚えているので、「ヨシ」とも言われる、和名はどちらかというと「ヨシ」が多いことに驚きました。

しかし平安時代までは「アシ」と呼ばれていたそうです。

和名が変更された経緯は、とても単純。「アシ」が「悪し」を連想されるからと言うことで、反対の「ヨシ」=「良し、善」となったそうです。なんともまぁ、しょうもない理由と個人的に思ってしまいました。

ただ関西ではアシは足、お金に通じる「お足」と言うことから「アシ」とこの植物を呼ぶそうです。

世界的にも、このヨシ、またはアシは文献にはもちろん、日常に欠かせない材料や薬としても利用されてきたそうです。

文学的に有名といえば、パスカルの「人間は考える葦(roseau pensant)である」でしょうか。

日本の古い歴史書『日本書紀』では、「豊葦原千五百秋瑞穂国(とよあしはらの ちいおあきのみずほのくに)」と日本国の美称が載っているそうです。

古より存在する「ヨシ(アシ)」。見かけるたびに、また違ったふうに見えるかもしれませんね。

目次

ギリシャ神話にも出てくるヨシ(アシ)

王様の耳はロバの耳、をご存知の方は多いと思います。

音楽を競ったアポロンとパーンの審判をした山神トモロスの判定に文句を言ったミダス王は、怒ったアポロンに耳をロバに変えられてしまいました。

ミダス王はロバの耳を隠すために頭巾をかぶっていましたが、髪を切るときだけ、その頭巾を外したのです。理髪師は王様の耳がロバということを口止めされましたが、我慢がならずに穴を掘って、秘密をその穴に向かって叫びました。

その穴からヨシ(アシ)が生え、そのうち風が吹くたびにザワザワと王様の秘密をそのヨシの群生が囁いた、というお話です。

花材

花材としても、この植物を使います。

とても水が下がりやすいので、切ってすぐに使うことをおすすめします。

水揚げが下がると葉が丸まってきてしまうので、そうなるとなかなか元に戻るのが難しく、戻ったとしても時間がかかるでしょう。

シンプルにいけると、涼やかな雰囲気になるのは水辺の植物だからと感じます。

花写真 ポートレート

  • この記事は主にドイツ(ドイツ南西部)で見た花を撮影して構成しています。別の地での撮影した写真を掲載の際には可能な限り明記をするようにしています。
  • このブログを通じて、花はどこでも咲くということを実感していただけたら幸いです。
  • 写真の著作権は運営者であるHanaKokoroにあります。掲載写真の無断利用を禁止しております。
2020年7月下旬撮影

使用カメラ Nikon D7100
撮影地 ドイツ南西部

基本情報

和名:ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭、学名: )は、イネ科ヨシ属の多年草。
別名:ナニワグサ(難波草)
科 属名:イネ科 ヨシ属
学名:Phragmites australis
ドイツ名:Schilfrohr
英名: Common reed

ドイツにおける背丈

最大400cm

ドイツにおける開花期

7月から9月

種類

多年草

原産地

世界に分布

花言葉

日本語の花言葉

「深い愛情」「音楽」「神の信頼」「従順」「哀愁」「不謹慎」「後悔」

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