フクシアの100種ほどの原種があり、その品種は1万以上とも言われているそうです。耐寒性だったり、耐暑性だったり、また色も様々なので、そのような膨大な数になったのでしょう。
写真のフクシアは大学の植物園で見たお花で、名札がありました。名札がなければ数の多い品種の中から探すのは無理だったことでしょう。
初めてフクシアがヨーロッパに渡ったのは、ニュージーランドで生まれたFuchsia excorticata。1821年に最初にヨーロッパに来たのが始まりだそうです。そして1823年にFuchsia aborescens、さらには1827年にFuchsia microphylla が続きました。ということで、Fuchsia microphylla は3番目にヨーロッパへやった来た原種となります。
そのお花を植物園で見られるのは、なんだか感傷深くなりますね。
そして属名のフクシア属という名は、ドイツの植物学者レオンハルト・フックス(Leonhart Fuchs または Leonhard Fuchsと表記)、ドイツ植物学の父の一人と言われている方の苗字からです。
さらにこのフクシアは調べていくと奥が深く、例をあげると、数多くのフクシア愛好家がおり品種改良をしているとか、各国にフクシア協会があったりだとか、フクシアの花の色はWebで表現される三原色のマゼンダの色だったりとか、となかなかに興味深い内容です。
ご興味のある方は是非調べてみてくださいませ。
さて膨大な品種数で、さらに奥深いフクシアですが、いけばなとしてはちょっと難易度の高いお花かなと思います。
まず花のつき方が下向きですので、当然その花を活かすようないけかたになりますが、花の種類も多いので、この花のみでのいけばなも綺麗かな?と想像します。それと同時に花が小さいのでかなりの数が必要?かなとも思います。手強いですよね。
花をよく観察してからでないと手を出せないお花とも感じるので、頻繁には使うことはなさそうですが、常緑ということなので葉を使えるかなとも思います。でもそれではフクシアを使う意味が薄れる感じは否めません。やはり手強いですね。
花写真 ポートレート
2019年10月下旬撮影
使用カメラ Nikon D7100
撮影地 ドイツ南西部
基本情報
和名:
別名:ツリウキソウ (釣浮草)、ホクシャ(フクシアが訛った言い方)、レディー・イヤードロップス(女性の耳飾り)
科 属名:アカバナ科 フクシア属
学名:Fuchsia microphylla
ドイツ名:Fuchsie
英名:Fuchsia
背丈、開花時期
フクシア属は品種や改良が多く、
背丈は数センチのフクシア(Fuchsia procumbens)から数十メートルに達するフクシア(Fuchsia excorticata)まであり、
開花は春から秋まであります。二期咲きという品種もあり。
種類
常緑低木
原産地
メキシコ
花言葉
日本語の花言葉
フクシア全般の花言葉 「温かい心」
ドイツ語の花言葉
Leidenschaftliche Liebe 「情熱的な愛」
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