ドイツのカルチャースクール(VHS)にて、いけばなワークショップをしたときの記事になります。
ドイツのカルチャースクール、VHSとは?
VHSとは、Volks Hoch Schule の略で、日本語では、市民大学となります。
もっと簡単に言ってしまうとカルチャースクール。生涯教育が盛んなドイツでは、このVHSが各地域にあり、語学をはじめ、絵画、ヨガ、料理コースととても多彩な講座が揃っています。
また揃っているだけでなく、受講料も大変お値打ちというのも受講者にとっては嬉しいシステムです。
VHSで教える
各地域にあり、講座も多彩ともなるとVHSで教えるには?と疑問が湧いてくるかと思います。
VHSにて指導する側は、講座にもよりますがある程度の経験者、もしくは教える免許を持っている、という感じになりますが、一番大事なのは「教えるやる気のある方、教えるのが好きな方」だと思います。
最後のはちょっと曖昧な言い方ですが、VHSへの持ち込み企画はおおいに大歓迎という印象を持っているからです。
持ち込みという点で、かく言う私も生け花コースは持ち込みで提案をしました。
もちろん生け花を教える資格はとっくに取得済みでの上でです(小原流の准教授以上は、いけばなを教えられる資格があります)。
そして当時はアポなしでVHSの一番偉い、つまり校長先生へ会いに行きました。いま考えると信じられない行動ですよね。
そこで簡単な面接をし(もちろんドイツ語で)、生け花のフォトブックを作っておいたので、それを見せたらその場で一発合格、もとい、次回のセメスターから案内OKという返事をもらいました。
今回のいけばなコース
最初に案内したいけばなは、初心者向けの6回コースでしたが、今回のいけばなコースは1日限定コースです。
このVHSでは、すでに数回目の開講となりますが、継続コースは申し込み率が低く、初回以来、限定コースのみを案内しています。
またちょうど子ども会でのいけばなワークショップとほぼ同時期開催でしたので、花材はほとんど一緒。違うのはユーカリをカップグリーンという植物へ変えたくらいです。
いけばな作品
花材と花型
花意匠たてるかたち
エニシダ、ブルニア、バラ
Genisteae, brunia, rose
2015年11月実施
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