ドイツへ引っ越して初めての里帰りで、日本のいけばな芸術に触れる機会がありました。
ちょうど小原流に入門した年に開催された花展を、絶好のタイミングで見ることができました。この展覧会は、私にとって特別な意味を持つものでした。
さらに、いけばなの師匠も出瓶されており、これまでとは異なる視点で作品を鑑賞できたことが貴重な体験となりました。
目次
第41回 日本いけばな芸術展

この花展は、日本橋髙島屋で開催された日本最大規模のいけばな芸術展です。
主催の公益財団法人 日本いけばな芸術協会によると、出品者は1,056名、参加流派は208にものぼります。
さらに、会期中の入場者数は5万165名を記録。多くの人がいけばなの美を楽しんだ展示会でした。
第41回 日本いけばな芸術展
主催:公益財団法人 日本いけばな芸術協会
会場:日本橋髙島屋 8階
会期:2009年4月1日(水)~4月6日(月)
印象に残った作品たち
春という季節もあり、華やかで生き生きとした作品が多かったのが印象的でした。
また、会場内は多くの来場者で賑わい、本来は広いはずの空間がとても狭く感じられるほどでした。






師匠の作品を間近で見ることができ、大満足の時間を過ごしました。
各流派の家元作品
多くの流派が一堂に会する場ということもあり、やはり家元の作品はひときわ注目を集めていました。
小原流の家元作品は、高島屋の1階正面に展示されていました。
デパートに入るとすぐ目に入るその作品は、訪れる人々をいけばなの世界へと誘うような存在感を放っていました。

写真左は池坊次期家元の作品で、大作でありながらも、ラナンキュラスが枝垂れ柳の間から顔をのぞかせる可愛らしい作品でした。
右は草月流家元の作品で、竹を大胆に使った壮大ないけばなでした。


久々の日本の春は、美しい花展の作品、満開の桜とともに、まさに花尽くしの里帰りとなりました。
